あの坂を越えて 続きゆく道の後に残してきた 郷里(ふるさと)はるか遠い国へ行きたいと 旅立つ僕 見送った涙に濡れた母さんの 笑顔がにじむ疲れたらいつでも 帰っておいでと振り向かぬ耳に 懐かしい声吹きつける風に 埋(うず)めた鼻先かすめる匂いは 郷里(ふるさと)はるか好きにしろと背を向けた 父がくれた外套にまだ残る煙草の香り 深く吸い込むいつかこの胸に 誇れる想いが芽生えるその日まで 帰らぬ場所よひとり仰ぐ空の下 満ちあふれる想い出が独りきりではないのだと 囁きかける向かう山の端に 熔け落つ夕陽が朝日となり照らす 郷里(ふるさと)はるか